5月12日(日曜)に、著名なフライフィッシャーである杉坂研治さんの『忍野フィッシングスクール2019』に参加してきました。
なお、具体的な釣り方は『門外不出でお願いしますね』とのことなので触れないでおきます。フラットな水面で悠然とライズを繰り返すマスに対峙して釣り上げるテクニックを目の前で見ることができた貴重な機会でした。
Contents
8:30、スクール開始です
朝の8:30に自衛隊橋の下に集合し、スクール開始です。今回の参加者は総勢13名、皆さんスクールの常連さんのようで、初参加は私一人だったみたいです。
スクールの講師はご存知の杉坂研治さん。KenCubeというご自身のフライフィッシングブランドを展開されていることでも有名です。今回のスクールでは息子さんの友大郎さんの講師兼カメラマンとしてお見えになりました。
内容ですが、まず、杉坂さんが何匹か釣ってストマックを調べ、その内容物に合わせたフライを各自がタイイングして(タイイングは川辺ではなく、忍野温泉というホテルで行います)、そのフライを使って魚を釣る、という現場主義の実践的なスクールです。
早々にヤマメをゲット、ストマックの中身は?!
自衛隊橋の下流で釣り開始。ポツリポツリとライズがあり、杉坂さんがタイミングを見計らってキャスト。フライは#26ミッジです。
ここで、杉坂さんからフロータントの種類とつけ方、フライの流し方のレクチャー。『なるほど!』と思わせるHowToを教えていただきました。
何投目かの後、魚が早速ヒット。ここでは、魚のいなし方やネットへの誘導、ランディングについての説明がありました。誰も掛けた魚をバラしたくはないですよね。魚の習性を考えてのランディング方法、とても参考になりました。
しばらくのやり取りの後、上がってきたのは良いサイズのヤマメ。自分の釣りでは撃沈するようなシブいライズでしたが、いとも簡単に釣れました。さすが!
ストマックの内容物は、ほとんどがミッジピューパのようです。使ったフライが#26なのでジャストサイズでした。ヤマメが食べていた虫にサイズもカラーも合っていたので、すぐに釣れた(結果が出た)ということですね。
2匹目、3匹目のヤマメも食べていたのはミッジピューパ
その後、ライズしている魚を捜しながら少し上流へ移動して、ライズを狙った釣りを継続。2匹目、3匹目のヤマメを釣り上げました。このヤマメも良いサイズでした。
ストマックを取ると、1匹目と同じく内容物は小さなユスリカでした。やはり、今日の忍野はミッジがヒットフライのようです。
出てきた内容物の中には大きめのカゲロウ類のウイングやシャックが混ざっています。これらをどう考えるのか、大きめのフライでいくのか、それともミッジの釣りになるのか、といったフライサイズの捉え方についても教えていただきました。皆さん、真剣に聞いていらっしゃいました。
#26ミッジのタイイング
次は、忍野温泉に戻ってタイイングです。巻くのは当然、ストマックに入っていた#26サイズのミッジです。ここでタイイングしたフライで、午後から釣りをすることになります。
まずは、杉坂さんのタイイングを全員で食い入るように見る時間。ミッジサイズをタイイングする際の注意点やコツ、ノウハウといったことを話していただきました。今まで自分がやってきたタイイングで間違いはなさそうですが、ミッジサイズでの特有の巻き方は参考になります。
下の写真が杉坂さんの巻いた#26サイズのミッジ。これを手本にして、皆でタイイング開始です。分からないこと、タイイングのコツなどをその場で聞くことが出来る有意義な時間でした。
午後の釣り開始、フライは自分で巻いた#26ミッジ
昼食を食べた後は、自分でタイイングした#26のミッジを使っての実釣になります。と、その前に少し、『SONER』という#2ロッドを使ったニンフでの釣りのデモがありました。リードフライと水深に合わせた ドロッパーのつけ方、フライの流し方のレクチャーと、杉坂さんが考案したラインシステムの紹介がその内容でした。このラインシステムは、KEN-CUBEでも販売予定とのこと。『SONER』との組み合わせで、その効果が発揮されそうです。
デモの後は、各ポイントに散らばって思い思いに釣り開始です。まずは、#26ミッジを使って、教わった流し方の練習です。ただ、ライズが無い状況になったので、ライズのタイミングに合わせてフライを流し込むという釣りではなくなりました。
フライも#26ミッジだけでなく、ニンフから少し大きめ(#18)のダンやスぺントを試してみます。ですが、私の腕では釣れてくれません(泣)。午前中よりも魚がシブくなっているようです。そのような状況でしたが、参加者の中には何匹か釣っている方も。
多くのノウハウが得られるスクールでした
あっという間に時間が過ぎ、スクールが終了。フラットな水面で悠然とライズを繰り返すマスに対峙して、いかに釣り上げるか、狙い方とコツを習得できた素晴らしいスクールでした。
習得したものは、
1.フロータントの使い方
2.フライの流し方(レーンへの入れ方やライズとのタイミンの取り方)
3.ランディング方法
4.ストマックの内容からの使用フライの捉え方
でした。
習得した、と書きましたが一回こっきりなので、まだまだ自分のものにはできていない状態です。これからしばらく、忍野では今日の釣り方を試したいと思います。
最後に、杉坂さんと記念写真を撮って、スクール終了。また来年、参加したいと思っています。