北沢(きたざわ、野呂川支流)の紹介
北沢は山梨県の西部を流れる野呂川の支流です。イワナの魚影の濃い山岳渓流で、尺イワナの実績もあります。
尺イワナ(岩魚)の実績もあり、シーズン中に何度も足を運ぶ人もいる魅力的な川です。
アクセスは山梨県側の広河原からと長野県側の仙流荘からの2通りありますが、どちらのルートもマイカー規制が行われています。
また、平成5年現在、広河原~北沢峠間が土砂崩れで通行止めとなっているため、アクセルは仙流荘からのバスのみとなります。
仙流荘から北沢峠まで路線バスを利用し、バスを降りてから野呂川との合流点の北沢出合まで1時間ほど林道を歩くこととなります。
山岳渓流とはいうものの比較的入渓しやすい川ですが、油断は禁物です。最初は入退渓ポイントをよく知っている経験者と同行したほうが良いかと思います。
路線バスの運行が開始される6月中旬には雪代も収まって、絶好の釣りシーズンになります。山岳渓流ではありますが、開けた場所も多くあるのでフライフィッシング向きの渓相です。
アクセス方法が限られていることもあって、釣り人の数は自然と抑えられているようで、その分、魚も多く残っているようです。
○北沢(野呂川)の管轄は早川漁協で、解禁日、入漁料、連絡先は以下の通りです
遊漁期間:3月15日~9月30日
遊漁券 :1日券 1000円(現場売り2000円)
北沢で釣りをするには、前述の通り、
仙流荘~北沢峠
の路線バスを利用する必要があります。
路線バスの料金ですが、
仙流荘~北沢峠は1150円(25L以上の手回り品は別途220円)
です。なお、戸台大橋~北沢峠の区間では自由乗降が可能です。
北沢出合
野呂川との合流点です。北沢峠から林道を1時間ほど歩いたところにある無名沢橋のたもとから川に降りることができます。橋が通行止めですので、手前の斜面を伝って降りることになります。
下の写真が合流部です。右側からの流れ込みが北沢、左側の流れが野呂川の本流です。
この合流点のすぐ下流側には、やや流れが緩やかになったポイントがあります。対岸の岩の際や巻き返しなどは尺イワナの実績があります。
堰堤の下(落ち込み)
北沢にもいくつかの堰堤があります。堰堤の建設時に造られた道路の跡から入退渓することができます。ただ、造られてから年月が経っているようで、崩落したり土砂で埋まったり、樹木が生えたりして、道路の跡が分かりにくいことがほとんどです。
下の写真の奥側が道路跡ですが、手前の道路跡は崩れてきた土砂で埋もれています。
林道を歩いていると、堰堤の上流側に降りることができる踏み跡があります。注意深く見ておくとよいでしょう。
堰堤下はこのような感じです。白泡の消えるあたり、岸の岩の際、流れ出しやぶっつけなど、ここぞというポイントにはイワナがついています。静かにアプローチする必要がありますが、良型が期待できるポイントです。
北沢も野呂川同様にアクセスが不便ですが、その分、尺イワナが期待できる川です。入渓する釣り人の数も限られていますので、静かに釣りができると思います。